口腔外科

口腔外科治療には親知らずの抜歯から、通常の抜歯、嚢胞の摘出、腫瘍の切除、外傷の治療、顎関節症、顎変形症の治療などがあります。 当院では通常の抜歯等では全ての歯科医師が治療にあたります。難易度の高い埋伏歯の抜歯や、嚢胞や腫瘍の治療などでは、口腔外科治療の経験豊富な歯科医師が担当します。

豆知識

歯科医師の口腔外科治療のレベルを判断する場合、常勤として3年以上の口腔外科での勤務があることを目安とするのがいいでしょう。
平成15年2003年以降に卒業の歯科医師の場合は研修医制度がありますから、研修期間を除いて、3年以上の口腔外科での勤務がある歯科医師なら局所麻酔での手術はほとんど大丈夫なはずです。

親知らずの抜歯

親知らずも様々な状態があります。現在は様々な状態の親知らずを一般の歯科医院で抜歯する傾向にあります。

場合によっては非常に危険なことがあり、親知らずの診断や治療は口腔外科の経験豊富な歯科医師の治療がオススメです。
深い親知らずや、角度や位置、根の数や湾曲、神経との関係などで、抜歯が非常に困難と予想される場合では、口腔外科の経験のある歯科医師が抜歯を担当します。 抜歯の際には腫れや術後の痛みが少なくなるように、術式を工夫したり、手術時間を短縮するなどして抜歯を行っています。 さらに、詳細な診断が必要な場合では、CT撮影を行い、三次元的な歯の位置や形を調べてから抜歯を行います。

嚢胞、腫瘍の治療

嚢胞は歯根嚢胞などの顎骨内にできる嚢胞と軟組織にできる嚢胞があります。 顎骨内にできる嚢胞のうち、歯根嚢胞では、可及的に根管治療を行って治癒を促す治療を行い、歯の保存に努めています。 また、摘出後に欠損が大きくなり、骨移植等が必要となる場合では、入院下に処置可能な施設を紹介させていただきます。 軟組織の嚢胞では、外来処置で治療可能な粘液嚢胞等の小さい嚢胞のみ手術を行っています。 腫瘍では顎骨内の良性腫瘍は入院下で手術可能な施設をご紹介させていただいております。 軟組織の良性腫瘍では外来処置が可能なものは全て治療しています。 がん(悪性腫瘍)の疑いがあるものでは、的確に細胞診を行い、早期の診断をするようにしております。

外傷の治療(顔面、顎骨、唇、歯)

歯の外傷は、転倒して顔面を強打することによるものがほとんどです。 従来は小児がほとんどでしたが、最近では高齢者の歯の外傷が増加しています。 総合病院の口腔外科を受診した場合では、一般歯科の知識が乏しい場合もあり、受傷した歯を抜歯することが多くなる傾向にありますが、当院では一般歯科治療との併用で、できる限り歯を保存していきます。 また、唇や舌、歯肉や口蓋などに及んだ傷も可能な限り傷跡が残らないように縫合します。 さらに、顎骨骨折の診断も行いますので、安心です。